不動産投資成功のポイント
Q不動産投資成功のポイントとは?

01.事前のシミュレーションと資金計画を綿密に行う
02.投資用不動産を選ぶためのポイントを理解する
03.不動産投資物件の価格交渉を適切な範囲で進める
04.入居者募集を失敗させない
自己資金が少なくても安定した収益が見込める反面、リスクもある不動産投資。
安定した収益を生むための成功ポイントについて、公認不動産コンサルティングマスターでファイナンシャルプランナーの資格を持つ、株式会社アスパートナーの井口さんに徹底的に解説していただきます!
解説者プロフィール

井口 忠二Tadaji Inoguchi
- 仲介 成約件数 655件 成約金額 100億円超
- 前職:三井のリハウス 東京23区エリアトップセールス2回受賞
出身校 | 西南学院高校 明治大学 グロービス経営大学院 |
---|---|
資格 | 公認不動産コンサルティングマスター(国土交通大臣免許) MBA(経営学修士) 宅地建物取引士 AFPファイナンシャルプランナー 相続対策専門士 相続診断士 相続士 不動産キャリアパーソン |
講師実績 | 宅建登録実務法定講習 講師 不動産セミナー 講師 (金融庁・消費者庁後援 NPO法人日本FP協会主催) 福岡市スタートアップカフェ コンシェルジュ (ベンチャー企業相談員) |
趣味 | 剣道 錬士六段 |
もっと詳しく ▼
目次Contents
1シミュレーション・資金計画
01.なぜシミュレーションが必要か
― 曖昧な投資判断を避けるため
不動産投資の前に、物件や資金計画に基づいたシミュレーションを行うことは絶対条件です。
正確なシミュレーションがない場合、曖昧な情報で判断をしてしまうため、購入後に思わぬトラブルや想定外の不利益が生じてしまうこともあります。
不動産投資を扱う仲介会社は、提案する物件におけるシミュレーションを作成し、それに基づいて資金計画を考えていきます。
シミュレーションの精度が高ければ高いほど、正確な投資判断を行うことが可能です。
毎月の管理費費用だけでなく、消防点検や火災保険料など、年間でかかる費用についても考慮する必要があります。


POINT!
不動産投資で
事前のシミュレーションは必須
― 不動産会社から騙されないため(対等に交渉するため)


収益物件を提案される不動産会社と対等に交渉するためにも活用することができます。
物件の提案やシミュレーションは無料で行ってくれる仲介会社がほとんどなので、できる限り同じ物件のシミュレーションを複数の会社に依頼してもらうことがポイントです。
複数の会社にシミュレーションを依頼すると、内容や精度にかなりバラツキがあることに驚かれると思います。
複数のシミュレーションをもとにして、不動産会社から提案をもらえていない内容や、聞いていない情報について質問してみましょう。
自分自身でより多くの情報を持つことができるほど、不動産会社と対等な交渉ができるようになります。
POINT!
同じ物件のシミュレーションを
可能な限り
複数の
不動産会社からもらう
― 購入前から最適な売却時期を予測し、資金計画を立てるため
収益率だけでなく、どのくらい物件を持ち続けるか=最適な売却時期はいつか、を予測しておくことも重要です。
もちろん物件を持ち続けたほうがよいケースもありますが、物件の場所や条件によっては、特定の時期で売却したほうが投資に対する収益率が高くなる場合もあります。
そのためには、近隣エリアの情報などから、購入予定の物件が将来いくらで売却できそうかを予測し、賃貸収入の推移と照らし合わせた上で、最も収益率が高くなる売却時期の見極めが必要です。
さらに、売却時期を見定めることで、全体の収益計画が見えていきます。
収益計画に合わせて、必要な頭金や融資金額などを検討し、資金計画を立てることができます。
POINT!
正確シミュレーションで、
正確な資金計画を立てる
02.入居率を変動させた資金計画(例)

ほとんどの不動産会社で、事前に収益のシミュレーションをしてくれますが、2Line2では、入居率や賃料に変動があった場合の「パターン別シミュレーション」を行います。
変動項目の例
- 入居率
- 物件修繕費(修繕積立金)
- 金利
- 賃料
上記のような項目を「通常」「楽観」「悲観」などのパターン別で事前にシミュレーションすることで、物件の収益性をご提案させていただきます。
例えば、「入居率」を変動させると、以下のように収益が変動します。
投資用不動産 収支シミュレーション

※入居率を楽観=95%・通常=90%・悲観=85%の3パターンで収支シミュレーションした例
高い入居率を維持することの重要性と、一般的な入居率(通常パターン)でも、十分な収益を得られることが一目でわかります。
POINT!
シミュレーションは
変動項目ごとに、
複数のパターンで行っておく
初回無料のコンサルティングで、上記のような精緻なシミュレーションを作成可能です。
03.将来売却までの保有期間を想定(例)
単月・単年の収益額や収益率だけでなく、累積キャッシュフローをシミュレーションすることで、物件の最適な売却時期(または売却せずに持ち続けるか?)が分かります。





ここまでシミュレーションをしておくことで、事前に収益性やリスク、将来売却までの保有期間などを想定しておくことが可能になります。
POINT!
事前に売却時期まで
見極めておくことが大切
関連記事:2Line2の特徴>
2物件選び
収益率の高い物件と出会えることもポイントですが、収益率だけで物件を選ぶのはオススメしません。
ここでは、投資用不動産を探し始める前に知っておきたい7つのポイントを解説します。
01.近隣スーパーやコンビニがあるか
購入する物件の入居者が、生活しやすい住環境であるほど高い入居率を維持することができます。
物件の近くに、スーパーやコンビニ、銀行、病院、公園、郵便局など、便利な施設があるか(生活しやすそうか)ついて確認しましょう。
02.賃借人の属性

現在住んでいる人々の特徴を、可能な限り仲介会社に調べてもらうことをおすすめします。
- 学生が多いか
- 社会人が多いか
- 単身者が多いか
- ファミリー層が多いか
入居者の特徴によって、募集方法や空室対策などのやり方が異なるからです。
例えば学生であれば2〜4年に1回入居が入れ替わる可能性を予想できます。
また、学生、単身者、ファミリーなどで、それぞれ気に入る内装にするなど、募集方法も考えやすくなります。
03.保証会社の有無
家賃の保証会社に加入しているかを確認しましょう。
(一棟マンション・アパートの場合は、一部屋ごとに確認してください。)
保証会社への加入があれば、入居者が家賃を滞納した場合に、一定額まで家賃を立て替えてくれます。
04.外壁補修やリフォーム履歴、修繕金額

物件の所有者(売主)が、過去に外壁補修などを実施している場合には、金融機関が通常の借り入れできる年数を延長してくれる可能性があるため、融資を受ける際に有利になります。
また、これまで内装(リフォーム)をどのぐらい実施してきたかによって、今後その物件のリフォームにどのぐらいの費用をかけるべきかが分かります。
外壁補修やリフォームを全く行っていない物件の場合、収益率が高くても、思わぬ改善費用のために収支が悪化する場合があります。
05.レントロール(家賃明細)と成約相場の差

長期間に渡って入居している賃借人は、現在の家賃相場と乖離している場合があります。
例えば昔から入居している住人の家賃が、現在の家賃相場より高い場合。
その方が退去して新しい入居者を探す場合に、これまでと同じ家賃で募集をしても空室が埋まらない可能性があります。(周辺相場に比べて、割高なため)
その場合、相場に合わせた家賃に落としますが、そうするとこれまでの家賃ベースで計算していた収支が悪化してしまいます。
現在のレントロール(家賃明細)が現在の成約相場とどのぐらいかけ離れているかについては、仲介会社に確認するようにしましょう。
06.入居率を変動させた収支シミュレーション
不動産物件では、必ず入居者の退去が発生するため、100%の入居率を100%維持できるということはありません。
ですので、入居率がどのぐらい下がったら、現在のローン返済やランニングコストを支払ってもキャッシュアウト(赤字が発生)にならないか、事前にシミュレーションする必要があります。
(入居率の最低ラインを見極めます)

「入居率を変動させた資金計画(例)」のように、購入しようとしている物件のシミュレーション段階で、入居率を複数変化させたキャッシュフロー予測をしておくことが大切です。
07.コスト削減できる項目
現在かかっているコストを見直し、削減できる項目を洗い出します。
コスト削減した費用でセキュリティカメラを設置するなど、入居者の利便性を高めることも考えられます。
コスト削減して、入居者の利便性を高めることで以下のようなメリットが得られます。
コスト削減によるメリット
- 入居率を高める
- 入居期間を伸ばす
- 家賃を上げる

関連記事:2Line2の特徴
3融資(ローン金利・審査)

融資条件は、借主の職業、資産状況、年齢などによって、借入可能額、借入年数、金利が異なります。
また、貸主である金融機関側も、金融機関によって得意不得意が異なります。
例えば、自営業者に強い、開業医や士業に強い、会社員・公務員に強い、など金融機関によって特色があります。
借主(ご自身)の状況を分析した上で、最も良い条件で融資を引き出せる金融機関を見つけることが重要です。
関連記事:収益率を上げるポイント
4入居者募集
一時的な空室はどんな物件でも発生しますが、空室が長期的に続くと、収益率が下がるどころかローン返済の手出しが発生して、マイナスとなってしまいます。
このため、長期に渡る空室を避け、高入居率を維持することが、不動産投資成功の必須条件と言えます。
01.入居募集ノウハウ
入居者の募集にあたっては、収益物件を仲介した不動産会社、または物件管理会社がどのぐらいの入居者募集ノウハウを持っているかがポイントになります。
空室が長期化する原因として、主に以下の3つがあげられます。
― 空室が長期化する原因とは?
考えられる原因
- 不動産会社の募集活動が失敗している(適切な募集が行われていない)
- 周辺相場を勘案した募集賃料設定になっていない
- 入居者へ好印象を提供できていない
逆に、上記の空室要因を防ぐことで、高い入居率を維持することができます。
高い入居率を維持するポイントは?
- 空室が出た際に、適切な募集が行われる
- 周辺相場に適した募集賃料を設定している
- 入居者へ好印象を提供する
POINT!
空室が長期化する要因をおさた上で、
不動産会社に適切な募集活動を促す
関連記事:2Line2の特徴
02.不動産会社の活動をチェック
不動産投資の場合、賃貸収入で収益をあげるため、お住いの方が退去されるなど、一時的な空室は必ず発生すると考えておくべきです。
空室が出た際に、それが長期化しないように、空室になってから不動産会社がどのような募集活動を行うのか、早めにチェックしておくことをおすすめします。

不動産会社による募集活動の
チェックポイントとは?
- 掲載写真がきれいに撮影されているか
- 生活環境の情報が多数掲載されているか
- 部屋の間取り図はきちんとに掲載されているか
- 建物共用部および室内はきれいな状態か(清掃が行き届いているか)
- 入居促進費の金額は、競合物件と比べて適正か
- 現状募集している家賃が、近隣と比べて妥当か
空室が長期化してから募集活動の内容をチェックしても、遅きに期することがあるため、必ず早めに募集状況をご確認ください。
もし、入居者募集がうまくいかない場合や不動産会社が動いてくれない場合は、管理会社の変更も可能です。
POINT!
空室が出たら、できるだけ早いタイミングで
不動産会社の募集活動をチェックする
福岡市近郊の物件であれば、2Line2で管理・空室対策を行うことも可能です。
(空室対策とあわせて、物件管理コストを下げて、さらに収益率を高くするご提案も積極的に行っています。)
関連記事:2Line2の特徴
5事前準備の重要性

不動産投資を成功させるためには、ここまでに解説してきた内容を踏まえて、事前の準備が非常に重要です。
事前準備のポイントを、以下の3つにまとめました。
01.投資の勉強会に参加し、知識を蓄える

不動産は購入した後に、空室対策や建物修繕をしながら家賃収入を高く維持し、将来高く売却することが重要です。
そのために、知っておきたい知識が多数あります。
2Line2のセミナーを始め、多数の不動産セミナーが開催されています。
投資を始める前に、積極的にセミナーなどに参加して、有益となる情報を得ておくことが重要です。
関連ページ:2Line2のセミナー情報
02.詳細な資金計画シミュレーションを確認する
入居率による収支の変化や、原状回復工事・消防点検などの年間でかかるコスト、管理費など毎月かかるコストを計算した上で、投資の収益がどのくらいになりそうかを事前把握することが大切です。
また、確定申告によってどのような経費が計上でき、その上で税金はいくらの納税or還付になるかも把握しておきたいポイントです。
その他、最適な売却時期の見極めなど、事前に綿密なシミュレーションを行っておくことが大切です。
関連ページ:資金計画&シミュレーション依頼
03.信頼できる仲介および管理会社を見つける
不動産投資は、仲介や管理をお願いする不動産会社によって、結果が大きく異なってくると言っても過言ではありません。
高利回りの物件を、良い購入条件で取得し、低コストの物件管理で、不動産家賃収入を高く保つ必要があります。
また、オーナーに対して、役立つ情報を定期的に発信しているかどうかも、不動産会社に求めたいポイントです。
投資物件探しをしながら、信頼できる不動産仲介会社、賃貸管理会社に、不明点を色々な角度で質問してみましょう。
質問に対する回答内容や、レスポンスの速さ、提案方法、知識・経験量などを総合的に考慮して、どの不動産会社の担当に任せるかを選別してみることが、不動産投資において最も重要なことかもしれません。

関連ページ:2Line2の特徴